私たちが出会う方は、病気や老いなど自分や家族の力だけではたちゆかなくなっておられ、それまでの生活を変えざるをえない混乱と不安な状況にあります。生活の形や役割など今までの生活は少しずつ変えながらも、守りたいのはその人お一人またご家族それぞれのその人らしい生きかたでありこだわりです。
ご本人にとってもご家族にとっても見通しの立たない不安な場面で、いろいろな選択にせまられることが多くあります。そんな時にその人らしさを考えれば、悩みながらも納得のいく答えをみつけていくことができるのではと思います。
私たちもそんな迷いの場面で一緒に考えていろんなことを選択されるお手伝いをさせて頂き、納得のいい顔を見るために、その人らしさを見つけていきたい、それが私たちの想いです。
これから受ける医療やケアについて、ご本人の希望や思いが反映されるように、前もって家族や医療者と話し合って文書に残すことを、ACP(Advance Care Planning)といいます。
病気と障害を抱えながら、どう生活していきたいか、暮らしていきたいか、と問われても答えるのは難しいのではないでしょうか?この先に起こり得ること、その中でどのような選択ができるか一緒に考えます。そして、その思いを大切にします。また、患者さん(利用者さん)の希望を伝えるメッセンジャーとして医療機関との間つなぎをすることも、私たちの仕事です。
患者さん(利用者さん)が少しでも希望に沿った生活ができるように、私たちは支えていきたいと思っています。